Q 高いグラン・ヴァンを買うなら、
コスパがいいニューワールドの方がいい?

A アメリカ、チリ、オーストラリア、ニュージーランド、アルゼンチン、南アフリカなどのワインを『ニューワールドのワイン』と呼びます。フランスのトップシャトーなどが参画し、最新の醸造設備を入れ、「安くて美味しいワイン」と評価を上げました。
しかし、ニューワールドのワインとグラン・ヴァンとでは決定的な違いがあるのです。それはワインが持つポテンシャル。つまり、瓶熟することによって、美味しいワインに育つかどうかという潜在的な力です。
ニューワールドのワインも瓶熟をさせると、減酸してタンニンはまろやかになります。しかし、グラン・ヴァンのように“より大きなハーモニー”にはならないのです。“より大きなハーモニー”とは、すばらしい奥行きが出て、味に立体感があり、香りが広がる余韻の長いワインのこと。価格の違いはそこにあったのです。
高いグラン・ヴァンの楽しみは、すばらしく熟成したワインを味わうこと。年間を通してゆるやかな温度変化を与え、理想的な条件でワインのポテンシャルを最大限に引き出してあげたいものです。